FX取引と株取引の違い


huur41 FXと株は、どちらも相場の変動を利用してその差益を求めていく投資取引になります。
扱っている銘柄についての違いはもちろんあるのですが、同じような取引の形態を持つこの2つには、他にどのような相違点があるのでしょうか。

まずは銘柄について考えてみたいと思います。
FXの銘柄は世界の国や地域が発行した通貨になります。この通貨を2つ一組として通貨ペアと呼んでおり、それが銘柄になります。

このために、銘柄の数は通貨の数と組み合わせの数により決定されます。通貨の数はそれぞれの取引業者によって差異があるのですが、多くても二十数種類程度、多くの取引業者では十種類前後となっています。
もちろん、実際にはもっと多くの国があるのですが、通貨の流通量などにより市場では取引きはされているものの、銘柄として扱うには不向きな通貨があることと、そのような国や地域の場合は自分たちの通貨よりも、基軸通貨と呼ばれている世界基準のアメリカの米ドルが流通している所も多いため、実際にFXで取り扱われる数は、そのぐらいになります。

これに対し、株取引ではそれぞれの企業が発行している株券が銘柄になっています。
その種類は3000ほどもあるために、選択の幅はFXに比べると無限にあると言ってもいいかもしれません。
また、企業によって関連する情報が変わってきますので、そうしたデータの多さも株取引の特徴の一つとなるでしょう。

FXと株ではその売買に若干の違いがあります。株取引では「安く買ったものを高く売る」という形で利益を求めていき、FXにもそれと同じ利益の出し方があり、この部分においては、その取引きの仕組みもほとんど変わりません。

FXの場合には、これに加えて売りからの新規注文を立てることができるので「高く売ったものを安く買い戻す」という逆のパターンでも利益を出すことが可能です。
例えば1ドル100円の相場で取引きを行う際に、1ドルをFX業者から借りた状態から始め、これを売って100円を保持することができるのです。
これにより、相場が1ドル90円になった時に、先ほどの100円から90円を使って1ドルを買えば、1ドルと10円が手に入ることになり、1ドルを業者に返すことで手元に10円の利益が残ることになります。

株取引にも、空売りという同じ動きができる仕組みがありますが、取り扱いが信用取引という事になり、賃借銘柄や証券会社の指定銘柄などの定められた銘柄でのみ行うことが許され、その他のものについては、買ってから得るという制限を超えることができないのです。

この違いにより、株取引では相場が上がっていくときは順当に利益を上げることができますが、相場が下がっていくときには利益を上げることが難しくなります。
しかしFXでは、先ほどの売りからの注文が行えるために、相場が上がっていても下がっていても、レートに動きさえあれば利益を作り出すことができるのです。

初期に必要な資金にも違いがあります。株取引では企業の株を買うために、ある程度の名前の入った企業を買うとなると、100万円単位のお金が必要になる事もあります。
これに対してFXでは、取引業者の用意している設定にもよりますが、通貨の違いによる価格差は株価ほどないため、どのぐらいの量の通貨を一度に取り引きするか、という部分に掛かってきます。

一度の取引きに必要な通貨単位が1万だとしたら、先ほどの例題の相場を利用すると、一回の取引きに1万ドルを扱わなくてはならないため100万円が必要になります。
この取引に必要な最小単位の事を、最低取引通貨単位と呼んでいて、これがもし1000単位でも良いという業者であれば10万円、1単位からでも大丈夫な場合は100円からが必要な資金になります。
また、FXには取引業者に預けている証拠金を元に、投資した通貨を数十倍に出来るレバレッジという仕組みもあり、日本国内では25倍まで資金を増やすことができるために、先ほどの1万ドルを取り引きする際にも、このレバレッジを25倍で使えば、100万円でしか行えなかった取引きがわずか4万円で行えることになります。

このように、FX取引きと株取引では様々な違いがあり、どちらに利がありどちらに損がある、というよりも主に特性の違いとなりますので、分散投資の相互役割として、どちらの取引きも行ってみるのも良いかもしれません。